日帰りスキーの旅 2年目
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みなさま、こんにちは。 日曜日、旧町主催の「スキーツアー」に参加してきました。 朝5時に起こし、着替えをさせ、6時に公民館へ急ぎました。 車にロックして行くと受付に姿がありません。兄貴に「ダダは?」と聞くと「シラン」とそっけなく言います。出だしからコレカー…とヒヤッとしましたが、きっとあそこだと思い行ってみると、いましたいました公民館の駐車場脇に展示してある「古いSL」の前にダダの姿が…。サスガだ!こういうときでも、電車もののチェックは忘れない! バスの中で朝御飯のパンを食べようと持ってきたけれど、受付の時にもらった、お菓子に注目が行き、さっそくお菓子を食べはじめました。 しばらくしてダダが、「お腹が苦しい」と珍しく体の不調を自分から言うので、靴を脱がせて私の膝に乗せて体をゆったりしてあげました。 すると、持ってきたブランケットを口にあて「ウッウッ…」と言いはじめ、あわてて袋を口にあてると、その中にお菓子をもどしてしまいました。 生まれてはじめての車酔いだぁと思いながら、「気持ち悪いね」「袋にはいてしまいましょう」と横から声をかけます。 体の不調は、こちらから設定できないので、かわいそうだけど、その時が教えるチャンスです。 その後表情が戻ってから、「楽になりましたか?だいじょうぶですか?」と言うと、オウム返しだけれど返してくれましたので、変化を少しでもわかってくれたようでした。 でも、自分で、「苦しい」ことを言えるようになったことは、ホントすごいです。私も助かるし、何よりダダを少しでも楽にしてあげられます。 いつもとちがう朝は、ダダもしんどいンやろな、申し訳ないことをし 40分ほど走ると、遠坂という長いトンネルがあって、そこを抜けると但馬です。ほんのひとつ峠を越えるだけで、気候も風土もちがいます。 もう少し走って、養父町というところで、トイレ休憩。バスを降りるとき、チェキで号車番号が写るようにバスの写真を撮っておきました。 トイレに行くと、ダダに「男と女どちらにする?」とたずねると、外出先に不安からか「女性トイレ」に入っていきましたので、結局一緒に用を済ましました。 別々に入って、トイレの前で私がでてくるまで待っているということは、多動性から、なかなか出来ません(こっちも勇気がいるし…)。 さっき撮ったバスの写真を持たせて、一人で戻るように伝えました。 冷たい空気が心地よいのか、ニコニコフラフラしながら、同種のバスが何台も並んでいる中から、間違いもせずたどり着きました。それでも、不安があるのか振り返り「これ?」と確認を取ってきました。 こういうのは、きっと私たちよりずっと得意なんだろうなあ…。よく団体旅行でバスを間違う人がいるけど、自閉症児は間違いはほとんどな 雪山に近づくと、バスはチェーンをまくために停車しました。 昨年の同じような場所で、停車したのだけれど、その時は、「バス動く?走る?」と半パニック状態になってしまいました。それで、メモ帳に、バスがチェーンをまいている絵を描いて教えて、バスを降りて実際 そのことがあったので、だいじょうぶだと思っていたけれど、今年はダダの方から「チェーン!」と言ってきましたので、確かに理解できているのがわかりました。やっぱり不安は最初に遭遇するときの対応をきっちりしておくと違うンだなあと、感心します。 スキー場につくと、そこは銀世界。ダダの大好きな雪雪雪で、民宿にたどり着くまでに、雪まみれ。民宿のおじさんから「おたく、最後の方ですか?」と念を押されました。お待たせしてスミマセン。 ウロウロするダダをようやく着替えさせて、私が急いで片付けていると、自分のスキー靴はどれかな?とダダが物色をしはじめました。名前が貼り付けてあるけど、そんなのわからないし、頃合いのを勝手に持ち出す始末。 いざ、スキー板とストックを持ってゲレンデへ…。 ストックを渡し、去年持ち方を教えたけどどうするかな?と思いながら、「ストック付けてみて?」と言うと、ひもの下から手を入れて、ちゃんと持てていました。ビックリです。やりたいことは習得も早い! ダダのスキーは、怖いもの知らずで、はっきりいってスゴイです。ついていくのもやっとです。 今年は、滑り方を「ボーゲンの形に描いたスキー板の絵」、止まり方を「しりもちをついた絵」を見せて伝えようと、裏表の絵カードにして持っていきました。 ダダは、前日から何度も「スキーのカード」と言いながら眺めていたけれど、果たしてわかっているのかどうか? リフト乗り場まで、なんとか来ると、チケットを買わねばなりません。ダダに「チケットを買ってくるから、ここ(なにやら小さな台がおいておるところ)で、待っています」と伝えて、ハラハラしながら、買いに行きました。 そこは、リフトも見えるし、人も多いしで、どっかいったら、大騒ぎやなととても不安でした。チケット売場は混んでいて(イライラするよぉ)時間がかかったけれど、戻ってみると、リフトを眺めてその場に立っていてくれました。ホッ! 無駄になるかもしれないけれど、1日リフト券を奮発。こういうハラハラは、精神衛生上悪い! リフトにはそれから何度も乗りましたが、二回もリフトを止めてしまいました。 1度目は、私だけが降りて、ダダがそのまま乗って下りかけたという事件。オーコワ!寿命3ヶ月減りました。 でも、それからは、とても上手になりました。乗るときの前にでるタイミング、降りて止まるときのスキー板の使い方、これだけはパーフェクトです。 失敗経験の活きない自閉症児ですが、やる気の大きいものなら、それも励みになるのでしょう。 丘の上から単に滑り降りるだけですので、アッという間に下まできてしまいます。1日リフト券、半日で元が取れました。
それに突発的に…ということもないとは限らないわけで、ドキドキします。 初級コースに飽きたのか、もっと上のリフトに乗りたいと主張しはじめました。でも、私自身が疲れてきたことを考えるとダダもきっと疲れているだろうと推測し、お昼御飯のあとに、チャレンジすることにしました。 行きのバスの中で、「ダダは焼きめし、お母さんはカレー」と勝手に決められていたので、しかたなくそれを注文しました。 品物がきてみると、やはりカレーも気になる…でも、「これはお母さんのでしょ!」とダダのブーイングの中私がさっさと食べはじめると、しぶしぶ焼きめしに手をつけるダダ。 お世辞にも磨いているとは言えないスプーンにぼんやり写る自分の姿を見て、よそではおいしいモン食べてるッテいう話だよなあ…と、雪山でもカレーの我が身が悲しい…。 しつこく気にするダダと途中から交換。2種類の食事が出来たわで、まあ、これで良しとしましょう。 午後からは、さっそく、中級コースのリフトに行きました。 ダダには「このリフトは10才からですけど、一回だけ乗ります」と念を押して、並んで座りました。 ダダが「あのリフトは何才でしょう?」と言うので、「ウーン…20才!」と答えると、「20才はトワイライトエクスプレスです。19才がリフトです。」と自分から言いました。ダダの頭の中には、きっちりと何才で何をするという計画が着々とたっているようです。 ヤレヤレ…。 下から見るのと実際上がって見おろすのとでは、傾斜の感じがちがいます。 私がストックを持ち直すのに手間取り、滑り出した頃には、どこにいるのかわからない…ヤバイ!と速度を上げて滑り降りると、「いた!」 「おかあさ〜ン!骨が折れた〜!」。 ダダは倒れる度「骨が折れた!」なので、オオカミがきたゾ少年と同じく信用していませんが、それでも、もしかして?と心配します。 向きを変えさせて(二の字に揃えるのは今年わかった!)、とにかく下までなんとか頑張れ!と励ますと、今度は、なかなかのフォームで滑り降りていきました。ついていきながら、一人の力だけで、これほどのスピード感を経験することは、日常にはないし、ダダにとってスゴイことなんだろうなあ…、嬉しいはずだ…とあらためて思いました。 それからは、中級コースはやめにして、いつもの初級ゲレンデを何度も滑りました。 ダダの後ろについて行きながら、「右足に〜」「左の方へ〜」「前に重心を〜」「後ろに反らせると〜」等々、自分で叫んでいても、抽象概念だらけでわかるわけなーい!と思うもの…。 まあ、来年に期待します。どなたか、よい教え方を知ってたら私までメールを下さい。 けれども、後半は、一度もこけることなく、リフト乗り場まで行けるようになりました。ただ、尻もちでしか、止まれないので、ぶつかることぶつかること。笑ってすませてもらえる小さな体でよかったです。 もっとしたい気持ちいっぱいのダダをなんとかなだめ、ギリギリいっぱいまで滑って、おしまいにしました。 おしまいがわかるように、メモ帳とシールをウエストポーチに入れていきましたが、登っては滑る、登っては滑るの繰り返しで、落ちついて取り出す暇がありませんでした(手袋付けてるし…)。 これも前もってシートにでもしていった方がよかったと思いました。 プールの水系もそうですが、スキーの雪系も、声かけ以外の手段があまり使えないのが辛いところです。 帰りのバスの中では、ビデオの漫画が始まり、私はすぐに睡魔に引き込まれましたが、ダダは眠るところではなかったようです。 その後はじまったのは「踊る大捜査線」で、ありがたい?ことに前の席の人が何人か振り向いて顔を確認してくれました。 もうすぐ名ぜりふ!というところで、公民館に到着し、スイッチOFF。結局「****を入れないコーヒーなんて…」みたいなモンでありました。 私一人でスキーに連れていくのは、はじめとても心配していました 来年は、ダダ父さんに民宿で「原稿書き」をしてもらいましょう。落ちついたトイレタイムだけでも確保したいです。 今日月曜日は、もう学校です。 朝起きて、兄貴に「体は痛くない?」と聞くと「ちょっと足が痛いかな?」という返事。ダダは、「何かしてきたっけ?」という様子でアッケラカンとしていました。 私だけが、カラダギコギコ! 筋肉も、脳みそも…細胞という細胞が「北斗の拳」状態でした。 |
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