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kingstoneのコラム

お めめどうの商品は開運グッズではありません   

TEACCH とおめめどう

目 指すブランド

自 閉症の人と「TEACCH」とか「PECS」とか「療育」とか

「お めめどう」の社員研修旅行(自閉症のお子さんをほっぽらかして行く)

コ ミュニケーションメモ帳のすすめ

カッ コイイはいいことだ
(アスペルガー症候群のお子さんにグッズを使ってもらう時に改題)


自 閉症の人と関わるのはむつかしいのか簡単なのか

ミー ティングでのできごと

「あ きらめないで!ピアノ・レッスン 中嶋恵美子著の紹介とおめめどうの商品を使うなら

風に立 つライオン と・・・

「レ イルマン・レイルマン2を売り切りにするわけ」についての感慨


おめめどうの商品を使うにあたっての注意点(視覚支援一般でも同じ)

煎茶(新茶)の味

麦茶 の味

いろいろな人件費(わくわく工房によせて)

映画「海洋天堂」の感想

大分でのセールストーク

映画のビデオを個人で楽しんだなあという思い出

コミュメモ使わなくったって大丈夫・・・なんだけど使った方がいいよ

自閉症の人は嘘をつくか?誘導されるか?

ス ケジュールや選択活動を嫌がる自閉症の人に対して

手を洗う




おめめどうの商品を使うにあたっての注意点(視覚支援一般でも同じ)
(2011.06.14)

 最近、このおめめどうのホームページの記事中、「やってみたらすぐにうまくいきました」という記事が立て続けにありました。

西宮暮らし相談室「参加者からの後日のメール

 これはよくはわかりませんが、たぶんそれまでトイレのドアの鍵を開けたまま使っていたのを「ドアの鍵を閉めている絵」か「ドアの鍵はしめます」と文字で書いたか、あるいは両方が載っている紙を貼ったら、「一発でうまく行った」ということであるようです。

「スケジュールのある暮らし」の中の「MITECAを使う

 これは何かのおりに(外遊びかな?トイレかな?)手を洗いに行ってもらいたいのに行ってくれなかったので、ハルヤンネがMITECAでうまく作れるように画像を送り、そのお家で使ってもらったら、これもまた「一発でうまくいった」例ですね。

 このようなカードなどを私たちは仲間内で「一発カード」と呼んでいました。こういうこと「も」結構あります。

 例えば私が1997年9月か10月に初めて意識して(意識していなくてもたぶん初めて)視覚支援を使ったのは

2日間セミナーから帰って来て1

 今まで靴をあっちこっちに脱ぎ散らかしていたお子さんが「一発で」所定の場所に並べて脱ぐようになりました。

 またこんなことも。

通常校でまずやめさせたこと

 2001年4月に初めて会ったお子さんです。次の時間、音楽なのに廊下にしゃがみこんで動かない、同僚が担当するお子さん。それまではクラスの友達か教 師がごぼう抜きにして立たせ抱きかかえて連れて行っていました。そこで私が「音楽の教科書を見せてあげてみて」と同僚に指示し、同僚が音楽の教科書を見せ たらすっと立って自分で音楽室に歩いて行きました。これも「一発」でした。

 他にも「一発」例は私自身の取り組みでも、周囲の他の方の取り組みでも、たくさん経験しています。

 しかし、ここに問題があります。やった方は「すご〜〜い!!」と喜び感動する。そりゃ今までいくら「優しく言っても、厳しく言っても」うまくいかなかったことが「見せること」一発でスムーズに動けたのですから。

 しかし、多くの場合「よっしゃ。これで伝えられる。『言うた通りに、こちらの思い通りに動かせる』」と勘違いしちゃうことが多いんですよね。

 おめめどうの商品にしてもTEACCH的な取り組みにしてもそんなことのためにできているものではありません。そのあたり、ノースカロライナの元TEACCH部のディレクター、ジャック・ウォール氏はこう述べています。

構造化のパワーに気をつけろ

 この中で髭のジャックは「基本は自閉症の子ども・大人の自己実現なんだ」と言っています。

 おめめどうで言えば、もともと自閉症のお子さん・大人に表現してもらおうとしてコミュニケーションメモ帳は生まれたし、最近だと「本人に聞く」ということを強く打ち出しています。

 また「本人から表現したいことを大切にする」というのはPECSも同じはず。

自閉症の人と「TEACCH」とか「PECS」とか「療育」とか

の時のアンディ・ボンディさんからも同じようなことを感じました。で、私は応用行動分析だって同じだと思います。(と言うかPECSは応用行動分析の中に位置づけられますが)

 なのにTEACCHやPECSや応用行動分析を学び始めた時、人は「相手をこちらの思うとおり動かせるいい手段」みたいに勘違いすること多いんですよ ね。まあそれでもどれでもどんどん深く学び実践を積まれたら「そうじゃないんだ」というところに気づきはると思うのだけど(楽観的すぎる??)

 おめめどうの商品だって「勘違い」して使えば、全然役に立たなくなります。

 私の例で言えば2001年の「通常校でまずやめさせたこと」 の場合、本当に1度か2度は視覚支援ですいすい動いてくれていたのが動けなくなっていきます。当時は私の経験値も低かったのでよくわからず悩みましたが、 今振り返ってみると、どうやら通常クラスの中でのひしめきやざわめき、また自分にわけのわからない授業が延々と続いていくことが嫌だったみたいです。で、 嫌なものでも1度や2度ならわかってつきあってくれる。(あるいはドライブされた行動でやってしまう)

 しかし嫌なことばかりさせられていると、こちらが「見せた」物も顔を背けて見なくなって行きます。(本当は「見る」ことに強い人なのに!!)

 実は最初の頃は私も無理強いしていました。しかし、どう考えてもそのお子さんは「嫌」なのだ、ということがわかってきます。そして、いったいそのお子さんは何が好きなのか、何がやりたいのかを考える日々になっていきます。

 その中で、「去年まで(私がその学校に赴任するまで)できていた」ということがどんどんできなくなっていきます。もうめちゃくちゃ悩みました。

 しかしまあそのできていた、ということが「しゃがみこんでいるのをごぼう抜きにして教室に連れて行く」が「教室への移動はできていた」だし、「牛乳を持 たせ『飲み!!』と怒鳴りつけて(たぶん「強く指差す」とかもつけて・・・「無理矢理口に押し付ける」は無かったと信じたいのですが)飲ませた」が「牛乳 が飲めるようになりました」だったりするのですが。

 で私が行き着いたのが

「特別支援学級担任として職員会で伝えたこと 「お許し下さい」」
子どもの方から「理科室へ行こう」と誘ってくれた
子どもの方から「理科室へ行こう」と誘ってくれた2

 最後は給食の時なら、「見てわかる」ようにして自分で歩いて行って教室に入ることができるようになりました。

 ここにたどり着くまでにもずいぶんsyunに教えてもらいました。

 というわけで、「一発でうまくいった」とかで喜んでもそれで勘違いしちゃいけないんだ、という話。

 それから、じゃあ「おめめどうの商品を使えば一発でうまくいくのか?」って言えば、そんなことはありません。ハルヤンネだって

「撃沈は世の常」みたいなことを言ってるし、

2010年A家での直接支援の記録」の中でもハルヤンネは

「すぐ変わらないので、最低一年はお付き合い下さい」

と言っています。でも上の「トイレの鍵を閉める」話にしろ「手を洗う」話にしろ「A家の直接支援にしろ」ハルヤンネとsyunがお話をうかがって、お子さ んのイメージを頭に浮かべ、環境を調整していき、その上でのことなわけですね。それは「一発率」も上がります。フォーマルなアセスメント(テスト)が無く ても。

  また例えばうまくいかなかった例があっても「じゃあ次はどんな手を考えようか。あるいは根本的に別のところから考えようか」など と考えが続くだけで、継続例はあまり文章にならず、成功例のみが文章としては出てくることが多いので、そりゃ「一発」な例が多くなる、という点もありま す。

 まあ、おめめどうの考え方を知り、あれこれやってみはったらうまくいく例は飛躍的に増えるとは思いますが。(でもそれってTEACCHだってPECSだって同じだと思うんだけどな)



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